色には陽気な色と陰気な色とがあります。いわゆる色の彩度と相関しており、地図上でも彩度を参考にして選択するとよいでしょう。また、軽い色、重い色という心象も知られています。当然ながら色には重さがありませんが、人はそのように感じるということです。明度が関係していると言われており、明度の高い、すなわち淡い色は軽く感じ、明度の低い、すなわち濃い色は重く感じます。明度と共に彩度も関係しており、純色に近づけば軽くなり、暖色に近づけば重く感じます。

色に湿り気を感じることも知られています。赤系統の色や、黄緑は乾いているように見られ、青系統、紫色は湿っているように見られます。明度も関係しており、淡色は乾いて見えます。色に柔らかさ、硬さを感じることもあります。これも彩度と明度が関係しており、彩度、明度が低いほど硬く感じます。逆に明度が高まれば、柔らかく感じます。

さて、こうした色彩心理を上手く活かすことで、地図表現はみるみる上達します。色には色相、明度、彩度といった属性がありますが、これらを基準にして、色を視覚変数として活用します。色が表現できるのは、形、方向、模様、濃淡であり、大きさは残念ながら表現できません。また名目尺度と順序尺度は表現できるものの、比率尺度に対応することはできません。因みに比率尺度の表現は大きさ、長さ、個数といった変数に限られるので、注意が必要です。地図の彩色が難しければ、まずは色相の理解を深めましょう。色相環は色の連続性、順序を意味しているため、地図表現に大いに役立ちます。特に順序尺度の表現には最適です。但し色相環には便宜上、赤紫という人口色が加えられているため、それは用いないように注意しなければなりません。