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名目尺度の彩色

名目尺度を点記号で表現する場合、形、方向といった視覚変数は大変有効です。しかしそれと同等、或いはそれ以上に有効なのが、彩色でしょう。色相を変えただけで簡単に区分できるようになり、見た目にも美しい地図が出来上がります。

主題を表す点記号は、往々にしてそれほど大きくありません。ですから彩色で目立たせるのは大変効果的です。デジタルマップの作成であれば、彩色は必須アイテムであり、ビビッド、ブライト、ストロングといったクラスターから選べば、かなりはっきりと区分けすることが出来ます。

特に強調したい記号がある時は、明度と彩度を他の記号よりも目立つものに切り替えるだけで済みます。順序尺度を点記号で表現する場合も、彩色は有効です。順序尺度の内、大きさの代用にはならないものの、段階区分した、事実上の定性データであれば、それにスペクトル順序を当て嵌めて表現することができます。

スペクトル順序であれば違いがはっきりしているので見分けがつきますが、任意の色の明度単独で表現しようとすれば、失敗するかもしれません。というのも、明度で表現できる段階は限られており、実用に向かないからです。

紙やモニタも質の良いものを準備しなければならず、明度単独では経済的にも負担の大きい表現方法です。なお比例尺度を点記号で表現する場合、基本的には彩色で代用することが出来ません。名目尺度を線記号で表現するケースを考えてみましょう。

こちらも点記号と同様、彩色で代用することが出来ます。色相を変えて表現するのが基本で、補助的に明度、彩度を利用することがあります。順序尺度の線記号についても、スペクトルの順序を利用して彩色すればよいでしょう。

定量データであれば、線記号の太さで表現できる一方、色で代用することはできません。但し、データを段階化すれば、その段階を彩色することは可能です。