地図をデータの一表現形態と考えるとデータの解析手法などが応用できると言っていいでしょう。中でも「分級化」と呼ばれる、データをどうグループ(通常クラスと呼ぶ)分けしていくかが大事な作業となります。具体的には、分けるクラスの数、クラス分けの分割単位(クラス間隔)や境界値(クラス内の上下限値)などをどう適正に決めていくが重要な要素として挙げられています。そのために検討すべき課題として対象とする情報としてのデータ特性(精度や分布状況など)、読み手側にとってのわかりやすさ、作り手側の作業性(ツールや手法など)という3点が一般的に考えられています。中でも最初の特性の把握は特に重要です。そもそも精度といった重要因子に難点のあるデータを使用して良い図が作れるわけがありません。これはできた図の信頼性にも関わる重要因子と言ってもいいでしょう。