東京の渋谷といえば、オフィスや飲食店が数多く立ち並ぶ日本有数の繁華街であり、カルチャーの発信地としても全国的によく知られます。しかしそんな渋谷であっても、その地名の由来を知っている人は、意外と少ないかもしれません。

実は諸説ありますが、その中でも有力なものとしては、谷間にある地域だからというもの。デジタル標高の地図で見ると、このエリアは渋谷川をはじめ河骨川や宇田川あるいは隠田川など、数々の河川の合流地点に位置し、谷に囲まれていることが確認できます。

つまり幾つもの河川が長い年月をかけて武蔵野台地を侵食していき、やがて深く広い谷を形成して、その谷底で発展してきた街こそ、現在ではよく知られた渋谷の本来の姿と言えるでしょう。