地図は決められた図式を使用して現実世界を記号で表しています。
しかし、記号ゆえの表現の成約や作成段階の都合で、現実世界と異なる罠が存在します。
決められた図式の中に植生記号というものが存在し、植生記号とはその土地の状態を表す為に使用されます。
植生記号は耕作地と非耕作地の二種類に大別されます。
耕作地とは、農作物を作っている土地のことを指し、水田、畑、果樹園、茶畑が該当します。
地図と現実の違いが起こる原因として、二毛作があります。
二毛作とは、稲刈りが終わると野菜を育てることをいい、水田から畑に変わります。
こうした二毛作の場合、植生記号はどうなるかというと、地図のもとになる空中写真の状態、もしくは現地調査の時点の状態が反映されます。
このように、季節により土地の用途が変わる場合に地図と現実が異なる状況が起こりえるのです。